血中循環腫瘍DNA、EGFR変異NSCLC再発の早期検出に有用

根治的切除術を受けたI-IIIA期の上皮成長因子受容体（EGFR）変異陽性非小細胞肺がん（NSCLC）患者278例を対象に、微小残存病変（MRD）早期検出のバイオマーカーとして血中循環腫瘍DNA（ctDNA）の長期モニタリングの実施可能性および有効性を検討。患者をベースライン（術前）ctDNA陰性（A群211例）、ベースラインctDNA陽性で術後MRD陰性（B群51例）、ベースラインctDNA陽性で術後MRD陽性（C群16例）の3群に分類した。 その結果、3年無病生存（DFS）率は3群間で有意差があった（A群84％、B群78％、C群50％、P＝0.02）。臨床病理学的変数で調整後も、ctDNAは病期（P＜0.001）および微小乳頭型（P＝0.02）とともにDFSの独立危険因子だった。ctDNAの長期モニタリングにより、放射線学的再発の前に、エクソン19欠失変異を有する患者の69％およびL858R変異を有する患者の20％にMRDが検出された。...