VKA服用者のEVT、INR 1.7超で症候性ICHリスク上昇
2023年8月5日
Journal of the American Medical Association
米国で、大血管閉塞による急性虚血性脳卒中のため血管内血栓除去術(EVT)を実施する患者を対象に、病院到着前7日以内の経口ビタミンK拮抗薬(VKA)使用の有無による転帰の違いを後ろ向き観察コホート研究で検討。対象者3万2715例(年齢中央値72歳、女性50.7%)に、最終未発症確認から6時間以内にEVTを実施した。主要評価項目は、症候性頭蓋内出血(sICH)とした。 対象者のうち、9.4%が入院前にVKAを使用していた[国際標準化比(INR)中央値1.5]。全体として、VKAの使用歴にsICHのリスク上昇との有意な関連は見られなかった(VKA使用あり6.8% vs. VKA使用なし6.4%、調整オッズ比1.12、95%CI 0.94-1.35、調整リスク差0.69%、95%CI -0.39-1.77%)。VKAを使用していてINRが1.7を超えていた830例では、VKAを使用していなかった患者よりもsICHリスクが有意に高かった(8.3% vs. 6.4%、同1.88、1.33-2.65、4.03%、1.53-6.53%)。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。