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発作性上室性頻拍、etripamil自己投与で洞調律復帰速い

2023年8月4日  Lancet

房室結節性発作性上室性頻拍の既往のある18歳以上の患者692例を対象に、反復投与レジメンを用いた短時間作用型カルシウム拮抗薬etripamil 点鼻スプレー自己投与の洞調律復帰効果と安全性を多施設共同無作為化プラセボ対照イベントドリブン試験(RAPID試験)で検討。主要評価項目は、初回投与後30分以内に30秒以上持続する洞調律復帰が得られるまでの時間とした。 その結果、自己投与した184例のうち、30分以内に洞調律が復帰した割合のカプラン・マイヤー推定量はetripamil群64%、プラセボ群31%だった(ハザード比2.62、95%CI 1.66-4.15、P<0.0001)。復帰に要した時間の中央値は、etripamil群17.2分(95%CI 13.4-26.5)、プラセボ群53.5分(同38.7-87.3)だった。有害事象はetripamil群の50%、プラセボ群の11%に発現し、大部分は軽度-中等度で自然に消失した。etripamil群の5%以上に発現した有害事象は鼻部不快感(23%)、鼻閉(13%)、鼻漏(9%)で、重篤な有害事象または死亡の報告はなかった。...