心不全既往のDLBCL、アントラサイクリン系薬使用率低い
米国の監視・疫学・最終結果(SEER)レジストリに登録された、メディケアパートAまたはB受給のびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)新規診断患者3万728例(平均年齢77.8歳、女性50.4%)を対象に、心不全既往と治療パターンおよび転帰の関連を縦断的コホート研究で検討。DLBCL診断時の心不全の既往率は13.9%だった。 その結果、心不全既往あり群の方がなし群に比べ、アントラサイクリン系薬による治療施行率が低かった(オッズ比0.55、95%CI 0.49-0.61)。1年リンパ腫死亡率は心不全既往あり群41.8%(95%CI 40.5-43.2)、なし群29.6%(同29.0-30.1)だった。ベースラインおよび時変治療因子で調整したモデルで、心不全既往はリンパ腫死亡率増加と関連した(ハザード比1.24、95%CI 1.18-1.31)。...
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