UC患者の慢性回腸嚢炎にベドリズマブが有効
2023年4月11日
New England Journal of Medicine
潰瘍性大腸炎に対する回腸嚢肛門吻合術(IPAA)施行後に慢性回腸嚢炎を発症した成人患者102例を対象に、ベドリズマブの治療効果を第IV相二重盲検無作為化試験で検討。主要評価項目は、14週時点のmodified Pouchitis Disease Activity Index(mPDAI)で定義した寛解(mPDAIスコア4点以下およびmPDAI総スコアが試験開始前から2点以上低下)とした。 その結果、14週時点のmPDAIによる寛解率は、ベドリズマブ群が31%、プラセボ群が10%だった(差21%ポイント、95%CI 5-38、P=0.01)。34週時点のmPDAIによる寛解率(同17%ポイント、0-35)、14週(差30%ポイント、95%CI 8-48)および34週時点(同22%ポイント、2-40)のmPDAIによる奏効率、14週(差25%ポイント、95%CI 8-41)および34週時点(差19%ポイント、95%CI 2-37)のPDAIによる寛解率もベドリズマブ群の方が優れていた。重篤な有害事象発現率は、ベドリズマブ群が6%、プラセボ群が8%だった。...
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