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アトピー性皮膚炎にIL-13阻害薬lebrikizumabが有効

2023年3月25日  New England Journal of Medicine

青年期および成人の中等症ないし重症アトピー性皮膚炎患者を対象に、インターロイキン(IL)-13阻害薬lebrikizumabの有効性を52週間の二重盲検無作為化プラセボ対照第III相試験2件で検討。両試験では導入期と維持期を設けた。主要評価項目は、16週時点での医師による全般的評価尺度(IGA:0-4)が0または1(炎症徴候がない、またはほとんどない)かつ試験開始前から2点以上改善した患者の割合とした。 その結果、試験1の主要評価項目達成率は、lebrikizumab群が(283例)43.1%、プラセボ群(141例)が12.7%(P<0.001)、試験2ではlebrikizumab群(281例)が33.2%、プラセボ群(146例)が10.8%(P<0.001)だった。EASI-75達成率は、試験1が58.8%および16.2%(P<0.001)、試験2が52.1%および18.1%だった(P<0.001)。lebrikizumab群では痒みおよび痒みによる睡眠障害が改善した。結膜炎発現率はlebrikizumab群の方が高かった。導入期の有害事象はほとんどが軽度または中等度で、試験中止には...