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母親に原発性免疫不全症あると児の精神障害リスク増加

2023年3月2日  JAMA Psychiatry

両親の精神障害と原発性免疫不全症(PID)に子の精神障害および自殺行動との関連があるかをスウェーデンのコホート研究で検討。親にPIDがある子7270人、親にPIDがない子428万6899人を対象とした。 完全調整モデルでは、母親にPIDがある子は精神障害リスクが高かったが、父親にPIDがある子ではリスク上昇は見られなかった(罹患率比1.17、95%CI 1.10-1.25 vs. 同1.03、0.94-1.14、P<0.001)。母親にPIDがある子は自殺行動リスクが高かったが、父親にPIDがある子にリスク上昇は見られなかった(同1.20、1.06-1.36 vs. 同1.10、0.91-1.34、P=0.01)。 母親にPIDがあり、かつICDコードで特定した精神障害10種のうち6種がある場合は子の精神障害発症リスクが有意に高く、罹患率比は不安・ストレス関連障害1.15がおよび物質使用障害1.15から双極性障害1.71までの範囲だった。PIDと自己免疫疾患を併発した母親の子は、精神障害(罹患率比1.24、95%CI 1.11-1.38)および自殺行動(同1.44、1.17-1.78)...