ACEi/ARBからARNIへの切り替えで血管性浮腫リスク上昇

アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬（ARNI）サクビトリル-バルサルタン（SV）の使用を新たに開始した患者の血管性浮腫リスクを傾向スコアを用いたコホート研究で検討。6カ月以内にアンジオテンシン変換酵素（ACE）阻害薬とアンジオテンシン受容体拮抗薬（ARB）の使用歴がないSV新規使用者および6カ月以内にACE阻害薬またはARBの使用歴があるSV新規使用者をACE阻害薬、ARBそれぞれの新規使用者と比較した。 その結果、ACE阻害薬新規使用者との比較では、SV新規使用者（ハザード比0.18、95％CI 0.11-0.29）、ACE阻害薬使用歴があるSV新規使用者（同0.31、0.23-0.43）の血管性浮腫リスクが低かった。ARB新規使用者との比較では、SV新規使用者（同0.59、0.35-1.01）とARB使用歴があるSV新規使用者（同0.85、0.58-1.26）のリスクに差はなかった。 SV新規使用者との比較で、ACE阻害薬使用歴があるSV新規使用者にリスクの増加傾向が見られ（同1.62、0.91-2.89）、14日以内にACE阻害薬からSVに切り替えた患者はリスクがさらに高...