髄膜炎菌ワクチン4CMenB、5歳以下の小児に有効
2023年2月10日
New England Journal of Medicine
スペインで、小児の侵襲性髄膜炎菌感染症の予防に対する多成分B群髄膜炎菌ワクチン(4CMenB)の有効性を症例対照研究で検討(同国では2015年9月から個人での購入が可能)。2015年10月5日から2019年10月6日までに検査で侵襲性髄膜炎菌感染症が確認された月齢60カ月未満の全症例306例(B群髄膜炎菌感染症243例、79.4%)を組み入れ、生年月日と県をマッチさせた対照1224例とワクチン接種状況を比較した。 その結果、症例の11.4%と対照の24.3%が4CMenB接種を1回以上受けていた。4CMenBワクチン完全接種(2回以上の接種と定義)の有効性は、血清群を問わない侵襲性髄膜炎菌感染症に対して76%で、ワクチン部分接種では54%だった。ワクチン完全接種のB群髄膜炎菌感染症に対する有効性は71%だった。4CMenBを1回以上接種した場合、B群髄膜炎菌感染症に対する有効性は64%、B群以外の髄膜炎菌感染症に対する有効性は82%だった。...
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