ケロイドや肥厚性瘢痕にアトピーや高血圧との関連

英国バイオバンクデータを用いて、過度の瘢痕化（excessive scarring：ケロイドまたは肥厚性瘢痕）と疾患リスクとの関連を検討。過度の瘢痕化がある参加者972例と対照22万9106人を比較した。ロジスティック回帰モデルで既知の併存疾患（高血圧、子宮筋腫、ビタミンD欠乏症、アトピー性皮膚炎）との関連を評価し、さらにフェノムワイド関連解析で新たな併存疾患を特定した。 その結果、調整後モデルで高血圧およびアトピー性皮膚炎との関連が認められ、アトピー性皮膚炎との関連（オッズ比1.68、95％CI 1.36-2.07、P＜0.001）は、潜在的交絡因子でさらに調整した後も統計学的に有意だった。人種別では、黒人には高血圧（同2.05、1.13-3.72、P＝0.02）、アジア人にはビタミンD欠乏症（同2.24、1.26-3.97、P＝0.006）、白人にはアトピー性皮膚炎（同1.68、1.34-2.12、P＜0.001）との関連が認められた。フェノムワイド関連解析では、110種類の有意な関連が特定された。...