米国のヘルスケアシステムKaiser Permanente Washingtonが実施した前向きコホート研究ACT(参加者を認知症発症まで追跡)のデータを用いて、糖尿病網膜症(DR)と認知症およびアルツハイマー病の関連を検討。登録時に2型糖尿病があったか追跡中に2型糖尿病を発症した536例(年齢中央値75歳、女性54%)を対象とした。追跡期間は3516人年だった。 その結果、罹患期間5年超のDRと認知症(ハザード比1.81、95%CI 1.23-2.65)およびアルツハイマー病(同1.80、1.15-2.82)との有意な関連が認められた。この関連は、検査記録に基づき推定した微量アルブミン尿、長期糖血症、腎機能で調整した後もなお有意で、調整後ハザード比は認知症が1.69(同1.14-250)、アルツハイマー病が1.73(同1.10-2.74)だった。...
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