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活性化PI3K-delta症候群、leniolisibで免疫調節改善

2022年12月9日  専門誌ピックアップ

12歳以上の活性化ホスホイノシチド3-キナーゼデルタ症候群(活性化PI3K-delta症候群、APDS)患者31例を対象に、PI3Kδの経口低分子阻害薬leniolisibの有効性と安全性を無作為化プラセボ対照第III相試験で検討。主要評価項目は、免疫調節異常および免疫不全とし、代理指標としてリンパ節腫脹病変のサイズと末梢血でのナイーブB細胞の割合の試験開始前からの変化量を評価した。 その結果、両主要評価項目をともに達成し満たされ、leniolisib群とプラセボ群の調整平均変化の差は、リンパ節のサイズ-0.25(95%CI -0.38--0.12、P=0.0006)、ナイーブB細胞の割合37.30(95%CI 24.06-50.54、P=0.0002)だった。治療関連有害事象(主にグレード1-2)が報告された患者は、leniolisib群の方がプラセボ群よりも少なかった(23.8% vs. 30.0%)。...