1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 抗リン脂質抗体症候群のDOAC、VKAより動脈血栓リスク高い

抗リン脂質抗体症候群のDOAC、VKAより動脈血栓リスク高い

2022年12月4日  Journal of the American College of Cardiology

血栓性抗リン脂質抗体症候群(APS)患者に対する直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)とビタミンK拮抗薬(VKA)の有効性および安全性を系統的レビューおよびメタ解析で検討。PubMed、EMBASE、Cochrane Central Register of Controlled Trialsの検索で特定した無作為化比較試験4件(患者計472例)を解析対象とした。 その結果、DOACはVKAに比べてのちの動脈血栓性事象(オッズ比5.43、95%CI 1.87-15.75、P<0.001、I2=0%)および動脈血栓性事象または静脈血栓塞栓性事象(VTE)の複合(同4.46、1.12-17.84、P=0.03、I2=0%)のオッズが高かった。のちのVTE(同1.20、0.31-4.55、P=0.79、I2=0%)や大出血(同1.02、0.42-2.47、P=0.97、I2=0%)のオッズに有意差は見られなかった。...