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白斑にルキソリチニブクリームが有効

2022年10月28日  New England Journal of Medicine

色素脱失が総体表面積の10%以下の非分節型白斑患者を対象に、ルキソリチニブの有効性と安全性を第III相二重盲検基剤対照試験2件で検討(TRuE-V1試験、TRuE-V2試験)。患者をルキソリチニブクリーム1.5%群と基剤対照群に割り付け、24週間にわたり1日2回、顔と身体の白斑部位に塗布し、その後52週目までは全例がルキソリチニブクリームを塗布できることとした。主要評価項目は、24週時点での顔の白斑面積スコア指数(F-VASI)の75%以上の低下(改善)とした。 主要評価項目を達成した患者の割合は、TRuE-V1試験(330例)ではルキソリチニブクリーム群が29.8%、基剤群が7.4%(相対リスク4.0、95%CI 1.9-8.4、P<0.001)、TRuE-V2試験(344例)ではそれぞれ30.9%と11.4%だった(同2.7、1.5-4.9、P<0.001)。ルキソリチニブクリームを52週間塗布した患者の有害事象発現率は、TRuE-V1試験が54.8%、TRuE-V2試験では62.3%だった。発現頻度の高い有害事象は、塗布部位のざ瘡(ルキソリチニブクリーム群6.3%、基剤群6.6%...