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再発ER陽性子宮内膜がんにレトロゾール+アベマシクリブが有効

2022年10月27日  Journal of Clinical Oncology

エストロゲン受容体(ER)陽性の再発子宮内膜がん(EC)に対して、アロマターゼ阻害薬レトロゾールとCDK4/6阻害薬アベマシクリブの併用療法の有効性を第II相2段階試験で検討。主要評価項目は、6カ月時点でRECIST 1.1によって評価した客観的奏効率と無増悪生存率(PFS)とした。 データカットオフ時点で30例(類内膜EC 28例)が治療を開始し、9例(いずれも類内膜腺がん)に効果を認め、客観的奏効率は30%だった。無増悪生存期間中央値が9.1カ月、6カ月時点のPFSが55.6%、奏効期間中央値が7.4カ月だった。 発現頻度の高いグレード3以上の治療関連有害事象に好中球減少症(20%)と貧血(17%)があった。腫瘍のグレード、前ホルモン療法、ミスマッチ修復、プロゲステロン受容体の状況に関係なく効果が認められた。探索的な腫瘍プロファイリングによって、奏効(CTNNB1、KRAS、CDKN2A変異)や無反応(TP53変異)を予測する候補因子が明らかになった。...