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難治性の重症再生不良性貧血、ハプロ移植でOS良好

2022年8月25日  専門誌ピックアップ

75歳未満の再発・難治性重症再生不良性貧血患者31例(年齢中央値24.9歳)を対象に、HLA半合致骨髄移植(ハプロ移植)の治療効果を多施設共同単群第II相試験で検討した(BMT CTN 1502試験)。主要評価項目は移植1年後の総生存率(OS)とした。 中央値24.3カ月の追跡調査の結果、1年時点で31例中24例(77%)が生着を得て生存、1例(3%)が自己造血回復を得て生存していた。1年総生存率は81%だった。発現率の高い(7例以上に発現)グレード3-5の有害事象として、肝検査異常(23%)、心血管系の変化(48%:洞性頻脈、心不全、心膜炎)、胃腸障害(32%)、栄養障害(23%)、呼吸障害(26%)が見られた。6例(19%)に疾患または骨髄移植失敗に起因する移植後の死亡が確認された。...