新規PDE4阻害薬、IPF患者の肺機能低下を抑制
2022年5月28日
New England Journal of Medicine
特発性肺線維症(IPF)患者147例を対象に、ホスホジエステラーゼ(PDE)4Bサブタイプを優先的に阻害する経口薬BI 1015550の有効性と安全性を第II相二重盲検プラセボ対照試験で検討。患者を無作為化によりBI 1015550群とプラセボ群に2対1の割合で割り付けた。主要評価項目は12週時点での努力肺活量(FVC)の試験開始前からの変化量とし、抗線維化薬使用の有無別に解析した。 FVC変化量の中央値は、抗線維化薬を使用していなかった患者ではBI 1015550群5.7mL、プラセボ群-81.7mLで(差の中央値88.4 mL、95%CI 29.5-154.2)、抗線維化薬を使用していた患者ではそれぞれ2.7mLと-59.2mLだった(同62.4 mL、6.3-125.5)。最も多かった有害事象は下痢だった。13例が有害事象のためにBI 1015550の投与を中止した。重篤な有害事象または重度の有害事象の発現率は両群で同程度だった。...
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