クローン病肛門周囲瘻孔に抗TNF＋閉鎖術が有効

クローン病に伴う肛門周囲瘻孔患者94例を対象に、4カ月間の短期抗TNF（腫瘍壊死因子）療法＋外科的閉鎖術と1年間の抗TNF療法単独を部分的無作為化患者選好試験で比較した（PISA-II試験）。 その結果、主要評価項目に定めた18カ月時点の放射線学的治癒率は、閉鎖術群の方が抗TNF療法群より有意に高かった（32％ vs. 9％、P＝0.005）。副次評価項目の臨床的閉鎖率に有意な群間差はなく（68％ vs. 52％、P＝0.076）、再介入を要した患者は閉鎖術群の方が有意に少なかった（13％vs. 43％、P＝0.005）。18カ月時点のPerianal Disease Activity Index（PDAI）スコアは閉鎖術群の方が有意に低かった（P＝0.031）。...