円形脱毛症にバリシチニブが有効
2022年4月10日
New England Journal of Medicine
Severity of Alopecia Tool(SALT)スコア50以上の重症円形脱毛症に対する経口ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬バリシチニブの効果を無作為化プラセボ対照第III相試験2件で検討(BRAVE-AA1試験、BRAVE-AA2試験)。BRAVE-AA1試験に654例、BRAVE-AA2試験に546例を組み入れた。 その結果、36週時点でSALTスコア20未満を達成した患者の割合は、BRAVE-AA1試験のバリシチニブ4mg群が38.8%、2mg群が22.8%、プラセボ群が6.2%、BRAVE-AA2試験ではそれぞれ35.9%、19.4%、3.3%だった。BRAVE-AA1試験ではバリシチニブ4mg群とプラセボ群の差は32.6ポイント、2mg群とプラセボ群の差は16.6ポイント(いずれもプラセボとの比較のP<0.001)、BRAVE-AA2試験ではそれぞれ32.6%ポイントと16.1%ポイントだった(いずれもプラセボとの比較のP<0.001)。バリシチニブ群の方がプラセボ群より、ざ瘡、クレアチンキナーゼ高値、LDLコレステロール値およびHDLコレステロール値の上昇が多かっ...
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