米国最大規模の小児脳画像研究Adolescent Brain and Cognitive Development Studyに登録された9-10歳児の1万736例のデータを用いて注意欠陥・多動性障害(ADHD)の有無による構造的MRI測定値の差を検討する横断研究を実施。親の報告によって診断されたADHD児は949例、非ADHD児は9787例だった。線形混合効果モデルを用いて、皮質厚、皮質面積、皮質下体積の79の測定値について効果量(Cohen’s d値)を推定した。 その結果、事前に選択した潜在的交絡変数を含む完全なモデルで、誤検出率補正後に79の測定値のうち11の測定値のみでADHD児と非ADHD児に有意差が認められ、ADHD児で測定値の低下が見られた。Cohen’s d値は小さく、-0.11から-0.06の範囲だった。...
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