脳梗塞のrt-PA療法、NOAC服用者も安全
2022年2月28日
Journal of the American Medical Association
非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬(NOAC)を服用している急性脳梗塞患者に対するアルテプラーゼ(rt-PA)静注療法の安全性を後ろ向きコホート試験で検討。rt-PA静注療法を実施した脳梗塞急性期患者16万3038例(年齢中央値70歳、女性49.1%)を対象とした。主要評価項目は、rt-PA静注後36時間以内の症候性頭蓋内出血とした。 2207例(1.4%)が発症前にNOACを服用していた。症候性頭蓋内出血の未調整発現率は、NOAC服用患者が3.7%だったのに対し、抗凝固薬非服用患者が3.2%だった。治療前の臨床因子で調整すると、両者のリスクに有意差はなかった(調整オッズ比0.88、95%CI 0.70-1.10、調整リスク差-0.51、95%CI -1.36-0.34%)。院内死亡(NOAC服用患者6.3% vs. 抗凝固薬非服用患者4.9%、調整オッズ比0.84、95%CI 0.69-1.01)などの副次安全性評価項目にも有意差はなかった。...
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