心房細動＋糖尿病のNOAC、ワルファリンより合併症リスク低い

糖尿病を合併した心房細動患者を対象に、非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬（NOAC）とワルファリンによる糖尿病合併症（大血管合併症、微小血管合併症、血糖緊急事態）および死亡のリスクを後ろ向きコホート試験で比較。台湾の国民健康保険研究データベースからNOAC服用者1万9909例とワルファリン服用者1万300例のデータを抽出した。 その結果、NOAC服用者は、ワルファリン服用者よりも大血管合併症（ハザード比0.84、95％CI 0.78-0.91、P＜0.001）、微小血管合併症（同0.79、0.73-0.85、P＜0.001）、血糖緊急事態（同0.91、0.83-0.99、P＝0.043）、死亡（同0.78、0.75-0.82、P＜0.001）のハザードが有意に低かった。傾向スコアを用いた解析でもほぼ同じ結果が示された。...