手持ち型レーザーポインターにより網膜を損傷した小児患者65例74眼(平均年齢11.6歳、男児72%)を対象に、レーザーポインターによる網膜損傷の視力への影響を後ろ向き解析で検討した。 その結果、患児の40%が症候性だった。受診時の平均日常生活視力が0.16LogMARで、20眼(27%)が平均視力0.30LogMAR以下だった。視力に有意な影響を及ぼすOCT画像上の特徴は中心窩の位置、びまん性の形態、ELM(外境界膜)およびBM(ブルッフ膜)/RPE(網膜色素上皮)/IDZ(interdigitation zone)の傷害、ORH(outer retinal hole)で、ORHで3.5(P=0.002)、ELM傷害で3.4(P≦0.001)の有意なリスク比が認められた。追跡期間中、20眼の平均日常生活視力が0.36LogMARから0.22LogMARに改善した(P=0.03)。受診時平均視力nterdigitation Zoneが0.30LogMAR以下だった眼の平均日常生活視力は0.56LogMARから0.29LogMARに改善し(P<0.01)、0.30LogMAR超への改善達成...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。