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トファシチニブのがんと心血管のリスクを検討

2022年2月6日  New England Journal of Medicine

心血管危険因子が1つ以上あり、メトトレキサートで治療しても関節リウマチが活動期にある50歳以上の患者を対象に、JAK阻害薬トファシチニブによる主要有害心血管事象(MACE)および(悪性黒色腫でない皮膚がんを除く)がんのリスクを非盲検無作為化非劣性試験で検討。患者を無作為化により、トファシチニブ5mg群(1455例)、トファシチニブ10mg群(1456例)、TNF阻害薬群(1451例)に割り付けた。 その結果、追跡期間中央値4.0年のMACEおよびがんの発現率は、トファシチニブ統合群(MACE 3.4%、がん4.2%)の方がTNF阻害薬群(それぞれ2.5%、2.9%)より高かった。ハザード比はMACE 1.33(95%CI 0.91-1.94)、がん1.48(同1.04-2.09)となり、トファシチニブの非劣性(ハザード比の両側95%CI上限値1.8未満と定義)は示されなかった。日和見感染(帯状疱疹および結核を含む)、帯状疱疹および悪性黒色腫でない皮膚がんの発症率は、トファシチニブ群の方が高かった。...