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在胎27週未満の早産児の生存率が改善

2022年1月29日  Journal of the American Medical Association

在胎22-28週で出生した早産児の死亡率、入院中合併症、2年転帰を米国の前向きレジストリを用いた観察研究で検討。2013年1月1日から2018年12月31日までに出生した1万877例(女児49%)を対象とし、文献対照コホート(2008-12年)と比較した。 その結果、生存退院率は78.3%で、2008-2012年の76.0%から増加した(調整後差2.0%、95%CI 1.0-2.9)。生存退院率および入院中の合併症発症率は、在胎期間が短いほど高かった。 全体で、8.9%が壊死性腸炎、2.4%が早発型感染症、19.9%が遅発型感染症、14.3%が重度の頭蓋内出血、12.8%が重症の未熟児網膜症、8.0%が重度気管支肺異形成症を発症した。追跡2年後までに、8.4%が中等度ないし重度の脳性麻痺、1.5%が両側失明を来し、2.5%が補聴器または人工内耳を要し、49.9%に再入院歴があり、15.4%が運動支援または他の支援機器を要した。評価を完遂した乳児2458例のうち、48.7%は神経発達障害がまったくないか軽度の神経発達障害があり、29.3%に中等度、21.2%に重度の神経発達障害があった。...