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II-IIIA期NSCLC、薬理ゲノミクスによる治療個別化でOS改善傾向

2022年1月25日  専門誌ピックアップ

完全切除後の病期分類II-IIIA期非小細胞肺がん(NSCLC)を対象に、除去修復交差相補群1(ERCC1)とチミジル酸合成酵素(TS)のメッセンジャーRNA(mRNA)発現レベルが治療効果を予測するバイオマーカーとして有用かを第III相多施設共同無作為化試験で検討(ITACA試験)。個別化した術後化学療法(個別化治療群)と標準の術後補助化学療法(標準治療群)と比較した。主要評価項目は総生存率(OS)とした。 主解析には690例を組み入れた。5年生存率は、標準治療群で65.4%、個別化治療群で72.9%だった。個別化治療群の標準治療群に対する推定ハザード比は0.77(95%CI 0.56-1.06、P=0.109)で、無再発生存のハザード比は0.89(同0.69-1.14、P=0.341)だった。グレード3-5の毒性は、標準治療群のほうが個別化治療群より多かった。...