鼻茸を有する慢性副鼻腔炎(CRSwNP)を呈する白人患者8例と日本人患者9例を対象に、分子病態の違いを鼻茸のエンドタイプ層別化を用いた全トランスクリプトームおよびシングルセルRNA遺伝子発現のプロファイル解析で検討した。 教師なしクラスタリング解析の結果、白人群、日本人群ともに先行試験から報告されているサイトカインレベルでの2型エンドタイプと非2型エンドタイプの2つが主要なエンドタイプとして特定されたが、このエンドタイプの比率に白人群と日本人群で統計的有意差が見られた(P=0.03)。ドロップレットベースのシングルセルRNAシーケンシングで、M2マクロファージ内のCCL13およびCCL18、基底細胞、基底上細胞、分泌上皮細胞内のシスタチンSN(CST1)およびCCL26の2型炎症性トランスクリプトーム発現が著しいことが明らかになった。...
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