術後疼痛の抑制に冷却療法が有効
2021年12月29日
Annals of Surgery
手術創に対する術後の冷却療法(cryotherapy)が術後疼痛およびオピオイド使用量を抑制するかを系統的レビューおよびメタ解析で検討。MEDLINE、EMBASEなどから抽出した無作為化試験51件(患者3425例)を解析対象とした。 その結果、確実性が中等度のエビデンスで、冷却療法実施患者で非実施患者よりも術後1日時点(標準平均差-0.50、I2=74%)および2日時点(同-0.63、I2=83%)の疼痛が緩和し、モルヒネ換算(平均差-7.43、I2=96%)および1kg当たりのモルヒネ換算(同-0.89、I2=99%)でのオピオイド使用量が低下することが示された。確実性が低度のエビデンスで、冷却療法は入院期間や手術部位感染(SSI)発生率に影響を及ぼさないことが示された。...
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