肺塞栓症の除外にDダイマー閾値が有用
2021年12月21日
Journal of the American Medical Association
肺塞栓症除外基準(PERC)ルールで除外できない肺塞栓症(PE)疑いの救急患者1414例(平均年齢55歳、女性58%)を対象に、YEARSルールと年齢で調整したDダイマー閾値を併用する診断法の安全性をクラスター無作為化クロスオーバー非劣性試験で検討。 併用診断群(726例)では、YEARS基準に非該当かつDダイマー値1000ng/mL未満の患者およびYEARS基準1つ以上該当かつDダイマー値が年齢調整閾値(50歳未満は500ng/mL、50歳以上は年齢の10倍)未満の患者を胸部画像検査がなくてもPEを除外した。対照群(688例)では、Dダイマー値が年齢調整閾値未満の場合に胸部画像検査がなくてもPEを除外した。主要評価項目は、3カ月時のPEとした(非劣性マージン1.35%)。 その結果、per-protocol解析の対象1217例(86%)のうち100例(7.1%)がPEの診断を受けた。3カ月時点で、併用診断群の1例(0.15%)、対照群の5例(0.80%)が静脈血栓塞栓症を発症した(調整後の差-0.64%、片側97.5%CI -∞-0.21、非劣性マージン1.35%を超えず)。...
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