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TNF阻害薬使用とCOVID-19リスクの関連

2021年11月15日  専門誌ピックアップ

3つの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)国際レジストリに登録された免疫介在性炎症性疾患(IMID:炎症性関節炎、炎症性腸疾患または乾癬)成人患者6077例を対象に、腫瘍壊死因子(TNF)阻害薬単剤療法とCOVID-19による入院または死亡のリスクとの関連をコホート研究で検討。一般的に処方されている免疫調節療法と比較した。 2020年3月12日から2021年2月1日までのデータで、入院発生率は21.3%、死亡率は3.1%だった。統合解析の結果、TNF阻害薬単独群と比べると、TNF阻害薬+アザチオプリン/6-メルカプトプリン併用群(オッズ比1.74、95%CI 1.17-2.58、P=0.006)、アザチオプリン/6-メルカプトプリン単独群(同1.84、1.30-2.61、P=0.001)、メトトレキサート単独群(同2.00、1.57-2.56、P<0.001)、ヤヌスキナーゼ阻害薬単独群(同1.82、1.21-2.73、P=0.004)に入院または死亡のオッズ上昇が見られたが、TNF阻害薬+メトトレキサート併用群ではオッズ上昇が見られなかった(同1.18、0.85-1.63、P...