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腸管前処置、抗菌薬の静注+経口で切開創SSIリスク半減

2021年11月10日  JAMA Surgery

待機的大腸手術施行患者の腸管前処置法別の術後転帰を無作為化臨床試験35件(成人患者計8377例)のネットワークメタ解析で検討。抗菌薬静注、抗菌薬静注+浣腸、(浣腸併用の有無を問わない)抗菌薬静注+経口抗菌薬(OA)、機械的腸管前処理(MBP)+抗菌薬静注、MBP+抗菌薬静注+OA、MBP+OA、OA単独による切開創手術部位感染症(SSI)および吻合部漏出のリスクを比較した。 その結果、切開創SSI発生尤度が最も低かった戦略は(浣腸併用の有無を問わない)抗菌薬静注+OAで、次いでMBP+抗菌薬静注+OAだった。抗菌薬静注へのOA追加(MBPの有無問わず)で切開創SSIリスクが50%以上低下した。前処置法別の吻合部漏出や副次的評価項目(その他の感染症、死亡、イレウス、有害作用)の差は極めて小さかった。...