認知機能低下や転倒に歩行能力低下と難聴の相互作用
2021年11月4日
The Laryngoscope
日本国内の地域居住高齢者810例を対象に、全般的認知機能および転倒に対する歩行能力と老人性難聴(ARHL)の相互作用を後ろ向きコホート研究で検討した。 聴力が高いほうの耳の平均純音聴力値を評価した結果、軽度難聴の有病率が39.5%、中等度ないし重度の難聴の有病率が28.8%だった。階層的重回帰解析およびロジステック回帰解析で、全般的認知機能および転倒発生に歩行能力と中等度難聴の相互作用が認められ、歩行速度が遅い中等度難聴の高齢者でMoCA(モントリオール認知評価検査)スコアが低く、前年の転倒発生率が高かったが、適度な歩行速度の高齢者ではそのような傾向は見られなかった。...
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