乾癬性関節炎のウステキヌマブとTNF阻害薬、効果同等
欧州8カ国92施設の乾癬性関節炎(PsA)患者868例を対象に、ウステキヌマブと腫瘍壊死因子(TNF)阻害薬の効果を前向き観察コホート研究で比較した(PsABio試験)。 その結果、6カ月時のPsA臨床的疾患活動性指標(cDAPSA)で判定した低疾患活動性(LDA)達成率は、ウステキヌマブ群45.7%、TNF阻害薬群50.7%、寛解達成率は14.9%、19.2%、最小疾患活動性(MDA)達成率は26.4%、30.8%だった。ウステキヌマブ群のTNF阻害薬群に対する傾向スコアで調整したオッズ比は、LDA達成0.73(95%CI 0.46-1.15)、MDA達成0.87(同0.61-1.25)となり、有意差は見られなかった。ベースラインのBMI高値(オッズ比0.94、0.89-0.99)やcDAPSA高値(0.64、0.52-0.79)でTNF阻害薬によるLDA達成の可能性が低下した。ベースラインのcDAPSAスコア、12項目Psoriatic Arthritis Impact of Diseaseスコア、広範囲慢性疼痛が先行報告にはない転帰不良の新たな危険因子と考えられた。安全性に関する...
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