慢性閉塞性肺疾患(COPD)に用いる抗IL-33モノクローナル抗体itepekimabの安全性および有効性を第IIa相二重盲検無作為化試験で検討。1年以上前にCOPDの診断を受け、3剤または2剤併用吸入療法を実施している40-75歳の中等症ないし重症COPD患者(現喫煙者および元喫煙者)を対象とした。まず遺伝子解析でIL-33とCOPDの関連を明らかにした後、343例をitepekimabとプラセボに割り付けた。 遺伝子解析の結果、IL-33遺伝子機能喪失型変異とCOPDリスク低下、IL-33およびIL1RL1遺伝子機能獲得型変異とCOPDリスク上昇の間にそれぞれ関連が認められた。第IIa相試験では、主要評価項目に規定したCOPD急性増悪の年間発生率がプラセボ群1.61、itepekimab群1.30(相対リスク0.81、95%CI 0.61-1.07、P=0.13)だった。解析対象を元喫煙者に絞ると、itepekimab群で、COPD急性増悪発生率がプラセボ群より名目上有意に低かった(相対リスク0.58、95%CI 0.39-0.85、P=0.0061)。itepekimab群の78...
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