台湾の全民健康保険データベースに登録された、糖尿病(DM)治療を新たに受けたうつ病患者3万6276例を対象に、抗うつ薬治療とDM合併症および死亡の関連を全国後ろ向きコホート研究で検討。6カ月間の抗うつ薬治療状況を「使用なし」、「遵守不良」、「部分的使用」、「定期的使用」に分類した。 その結果、抗うつ薬の治療遵守不良に比べると、抗うつ薬の定期使用で大血管合併症リスクが0.92倍、全死亡リスクが0.86倍に低下したが、細小合併症との関連は認められなかった。選択的セロトニン再取り込み阻害薬の定期使用で大血管合併症リスクが0.83倍、全死亡リスクが0.75倍に低下し、三環系および四環系抗うつ薬の定期的使用に全死亡リスクが0.78倍に低下した。陰性対照としたベンゾジアゼピンの定期的使用にDM転帰との関連は見られなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認くださ...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。