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頭頚部がん、放射線療法後に“生物学的年齢”上昇

2021年6月27日  専門誌ピックアップ

遠隔転移のない頭頸部がん患者133例を対象に、がん治療中および治療後のエピジェネティクス的年齢(生物学的年齢)の加速(EAA)と疲労感および炎症の関連を縦断研究で検証した。 その結果、有意なEAAの経時的変化を確認し、放射線療法(RT)直後に最も大きな上昇(4.9歳)が見られた(P<0.001)。EAAの上昇には疲労感増加との関連が認められ(P=0.003)、EAAは重度疲労の患者で軽度疲労の患者よりも3.1歳高く(P<0.001)、治療後12カ月ではヒトパピローマウイルス非関連がん患者で5.6歳上昇した(P=0.018)。EAAは炎症マーカーとの正の相関を示し(P<0.001)、C反応性蛋白(CRP)高値の患者では低値の患者に比べて4.6歳、インターロイキン-6(IL-6)では5.9歳上昇した(P<0.001)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認...