5歳未満のCOVID-19、ウイルス量は成人の10-100倍
2020年8月8日
JAMA Pediatrics
米イリノイ州シカゴで、発症1週間以内の軽症ないし中等症新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を対象に、年齢層別のウイルス量を検討。患者145例を5歳未満の幼児(46例)、5-17歳の年長小児(51例)、18-65歳の成人(48例)に分け、鼻咽頭ぬぐい液検体のPCR増幅サイクル閾値(CT値、低値ほどウイルス核酸量が多い)を比較した。JAMA Pediatrics誌2020年7月30日号電子版Research Letterでの報告。 その結果、CT値の中央値は、年長小児(11.1)と成人(11.0)は同等だったが、幼児は顕著に低く(6.5)、幼児の上気道ウイルス核酸量が年長小児や成人よりも多いことが示された。CT中央値の差を幼児と成人とで比較すると、幼児の上気道ではSARS-CoV-2量が成人よりも10-100倍多い計算になる。感度分析では、症状の持続期間が不明な患者を含めた場合でも群間に同様の統計学的差異を認めた。症状の持続時間とCT値との相関関係は、スピアマンの順位相関係数ローでコホート全体が0.22、各サブグループでも幼児0.20、年長小児0.19、成人0.10で、非常に弱い...
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