内科研修体制、基幹病院を核に大改革 - 横山彰仁・日本内科学会認定医制度審議会会長に聞く◆Vol.2
インタビュー
2015年10月3日 (土)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
――新内科専門医の養成開始に伴い、専門医研修の「場」は、どのように変化すると想定されていますか。 現行制度から、新制度への移行には、さまざまな難しさがあると、横山彰仁氏は見る。 今は、初期の臨床研修の2年が終われば、各専門診療科に所属し、1年の研修を経て認定内科医を取得しています。今後は、「主病名」と「主担当医」で病歴要約をまとめることが必要なので、従来のように1つの専門診療科だけで研修することは難しくなります。 その上、日本専門医機構の「専門研修プログラム整備基準」では、1つの病院で研修を完結するのではなく、複数の施設でプログラムを組むよう求めています。したがって、大学病院であっても、複数の診療科をローテーションする研修プログラムを、地域の病院を含めて作成することが必要です。これは内科領域にとっては相当大きな改革だと思います。他の診療領域では、基本的には現行の研修体制と大きな変更はないと思いますが、内科の場合、例えば、大学病院内でも循環器、呼吸器、消化器など、複数の内科系診療科にまたがるプログラムが求められるからです。 ――研修プログラムは、基幹施設を核に、連携施設と特別連携施設が参...
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