陽性でも指定外機関公表せず、エボラで方針
レポート
2014年11月10日 (月)
池田宏之(m3.com編集部)
エボラ出血熱の疑いの患者が、11月7日の夜に東京と大阪で2人見つかったが、8日には、ともに国立感染症研究所におけるPCR検査で「陰性」との結果が出た。関西国際空港の検疫で見つかった症例については、厚生労働省と国土交通省の申し合わせにより、航空便名などが公表され、申し合わせによる公表事例の1例目となった(厚生労働省のホームページに掲載)。 リベリア滞在歴のある男性の事例では、男性が1類感染症の指定医療機関でない東京都町田市の医療機関を受診していたが、医療機関名は公表されなかった。厚労省健康局結核感染症課は、「(無用の混乱を防ぐため、指定医療機関以外の名称公表は、エボラ出血熱が確定した場合でも)必要がなく、今後も公表する予定はない」としている。 関西国際空港の事例では、20代のギニア国籍の女性で、女性の症状や搭乗便、エボラ患者との接触歴などが7日の夜に公表された。便名の公開に伴い、同乗した乗客からの問い合わせを受け付けた。同省結核感染症課によると、複数件の問い合わせが来たが、感染経路や潜伏期間といった一般的な質問だったといい、8日に「陰性」との結果が出たこともあり、大きな混乱にはならなかっ...
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