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特区の新設医学部「理解できない」、医学部長病院長会議

レポート 2014年2月21日 (金)  池田宏之(m3.com編集部)

2月に国家戦略特区における医学部新設について「東北の新設とは別」とする政府の答弁書が出たことについて、全国医学部長病院長会議の役員からは2月20日の会見で、「理解できない」「(特区に医学部ができるとは)考えていない」などとする声が出た。東北の新設に対する医療界などからの反発で「政府の腰がひけている」との指摘もあった。 全国医学部長病院長会議の別所正美氏は、国家戦略特区における医学部新設について「考えていない」と指摘した。 国家戦略特区における医学部新設について、同会議会長の別所正美氏は、東北の新設と違って検討方針がないことを踏まえて「考えていない」とした。同会議顧問の森山寛氏は、「英語による教育」や「海外で働く医師の育成」などのアイデアが出ている点について、「現実と夢が混ざっている。そもそも論が理解できない」とした上で「あってはいけない」と釘を刺した。 同会議顧問の小川彰氏は、東北における新設方針が、医療界だけでなく、岩手県を除く東北5県の首長らからも反対意見が出ている点を指摘し、「政府は腰が引けている。『特区でも作る』と言ったら、もっと(反発が出て)炎上することは自明で、(政府も)簡...