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『「医療否定本」に殺されないための48の真実』上梓のわけ - 長尾和宏・長尾クリニック院長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2013年11月19日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

『「医療否定本」に殺されないための48の真実』(扶桑社)を今年7月に上梓した、長尾クリニック(兵庫県尼崎市)院長の長尾和宏氏。この11月の『週刊文春』には、長尾氏への取材記事、『近藤誠先生、あなたの“犠牲者”が出ています』も掲載された。反論の矛先は、言うまでなく、『医者に殺されないための47の真実』(アスコム)などで、「がんもどき理論」に基づく「がん放置療法」を唱える近藤誠氏。 医療界では、この近藤理論に異議を唱えても、公の場に出る医師が少ない中、あえて批判覚悟で反論の矢面に立ったのはなぜか……。長尾氏にお聞きした。話は、長尾氏のライフワークである平穏死まで及んだ(2013年11月7日にインタビュー。計3回の連載)。 ――『「医療否定本」に殺されないための48の真実』を書こうと思われたのは、いつ頃からでしょうか。 僕自身、ずっと考えてはいたのです。これまでも反論を試みられた先生はおられますが、なかなか論破できないでいた。そうした時に、扶桑社から連絡があり、「誰も書く人がいない」と。全国のがんセンターの関係者などにも当たったようです。 「長尾先生は、どう思いますか」と聞くので、「(近藤氏...