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いのちの授業

オピニオン 2013年11月8日 (金)  吉岡秀人(ジャパンハート代表)

今年から小学生を対象に、”いのちの授業”を始める。一クラス程度の少人数相手の授業にしたいと思っている。 小学生の講演会を全校生徒にといってよく頼まれるが、それが平等だと教師たちが勘違いしている節がある。小学校の1年生と6年生に同じ話をしても、同じように理解はできない。低学年には低学年の話し方があって、それをすると高学年は興味を失う。 しっかりいのちについて理解してもらいたいと思えば、どうしても高学年に焦点を与えることになる。 そうすると、低学年はきっとあまり分からないだろう。相手の理解度も無視して、一部の人たちに理解できる内容をすれば、それこそ私は不平等だと思うがいかがだろうか? たった60分程度の話のなかでは限界がある。 話を戻そう。 いのちの授業は、無料で行う。交通費は負担してもらうが、講演費は無料。 子どもたちにいのちについて理解してほしければ、自分のいのちを相対化するような経験を持たさなければならない。人は他人と比べて初めて、自分の立場を理解する。 安全で、解毒化された日本の子どもたちに、打ち込む予防接種みたいなものだ。社会が、親が、面倒見すぎているのかもしれない。大人から見て...