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住民の関心低下、内部被曝の再検査率低く

レポート 2012年11月14日 (水)  島田 昇(m3.com編集部)

「現場からの医療改革推進協議会」の第7回シンポジウムの11月11日の「被曝・健康被害」のセッションで、東京大学医科学研究所先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携研究部門研究員で、相馬中央病院の非常勤医を務める坪倉正治氏が「浜通りでの内部被曝の現状」と題して講演。内部被曝検査を受診した人の再受診率が1%にとどまる現状などを報告した。 「南相馬市民の関心が薄れ、内部被曝の再受診率の低下が問題になっている」と指摘する東京大学医科学研究所先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携研究部門研究員で、相馬中央病院の非常勤医を務める坪倉正治氏 坪倉氏は2011年7月から内部被曝検査に従事。南相馬市立総合病院、相馬中央病院、ひらた中央病院、ときわ会常磐病院で定期的に公表される内部被曝検診結果のデータに基づいて、福島県内での内部被曝の現状について解説した。 南相馬市は、市民が内部被曝検査を自由に受けられるが、坪倉氏は、「関心が全く薄れていて、南相馬市の受診率の低下が問題になっている」と指摘。坪倉氏は講演で、1度検査を受けた人で、その後、今夏までに自主的に2回目の検査を受けに来た人は1%と報告...