新薬創出等加算、ペナルティーも設けつつ継続
レポート
2011年12月16日 (金)
橋本佳子(m3.com編集長)
厚生労働省の中央社会保険医療協議会薬価専門部会(部会長:西村万里子・明治学院大学法学部教授)が12月16日開催され、2012年度薬価制度改革骨子(案)について議論、一部文言等の修正があるものの、了承が得られた(資料は、厚労省のホームページに掲載)。薬価制度改革の骨子は、保険医療材料制度の骨子と併せて、12月21日開催予定の中医協総会に報告される。 新薬創出・適応外薬解消加算は一部を変更して継続。同加算は、厚労省の「医療上の必要性が高い未承認薬・適応外薬検討会議」による開発要請に応えることを前提に、後発医薬品がない新薬のうち、一定の条件を満たすものの薬価に加算を付ける制度。2010年度改定で試行的に導入されたが、この試行は継続。ただし、各企業の開発への具体的な貢献を確認し、不適切とされた場合には、加算を適用しない上、過去の加算分も追加引き下げする仕組みを新たに導入する。またドラッグ・ラグに関する指標を設定、それを基に新薬創出・適応外薬解消加算がどの程度、ドラッグ・ラグ解消に貢献しているかを次々回(2014年度)の薬価制度改革の議論の中で検証する。 薬価制度改革と保険医療材料制度改革に骨子...
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