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「仕分けに従えば、勤務医、開業医が共倒れ」

レポート 2011年12月2日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

「(診療報酬本体の改定率)ゼロで、勤務医対策をやるのであれば、診療所は倒産するところも出てくる。一方では、(前回改定で)四千数百億円をかけても、勤務医対策は十分ではなかった。それまでのマイナス改定が影響しているからだ。つまり、『本体ゼロ』で改定を実施すれば、勤務医と開業医は共倒れするのではないか。提言型政策仕分けの結論は驚くべき結果」(京都府医師会副会長の安達秀樹氏) 「前回の事業仕分けも、今回の提言型政策仕分けも、短時間の議論。私たち中医協が、『年に何百時間も議論して、何をやっているんだ』と言われているような提言だと思い、怒り狂っている。仕分けの中身について、善し悪しを議論しても何も生まれるものはない。一部には、こうした意見もある、ということで軽く受け流すというか、中医協としては意見があったことは拝聴して、ほんの少しでも次回以降の議論に反映するようなふりをする、いや努力はする。中身の議論を、これ以上やることはいかがなものか」(健康保険組合専務理事の白川修二氏) 日ごろは意見が対立する、診療側と支払側が、珍しく意見が一致。12月2日の中央社会保険医療協議会総会(森田朗・東京大学大学院法...