先発品の薬価、後発品並みへの引き下げ提言
レポート
2011年11月22日 (火)
橋本佳子(m3.com編集長)
11月22日に開催された行政刷新会議ワーキンググループの「提言型政策仕分け」で、社会保障関連分野の一つとして、「後発医薬品の使用促進など薬の有効な使用策」が議題された。薬剤費抑制の観点から、「先発医薬品の薬価を後発医薬品の薬価を目指して引き下げるべき」と提言、その一方、先発医薬品と後発医薬品の薬価の差額の一部を患者の自己負担として課すことを検討すべきとされた。 議論の取りまとめ役の玉木雄一郎・衆議院議員が、「特許が切れた同じ薬効、同じ成分の薬であれば、同一薬価でいいはず。なぜ先発医薬品と後発医薬品の薬価が異なるのか」と、約2時間にわたった議論の中で何度も繰り返し発言、「納得が行く説明があったとは思えない」と判断したことが評価結果に反映された格好だ。 さらには、協会けんぽが実施している「ジェネリック軽減額通知」と同様、医師・薬剤師から主な先発品・後発品のリストを患者に提示する義務を課すことについても検討すべきと提言された(資料は、行政刷新会議のホームページに掲載)。 後発医薬品をめぐる議論に耳を傾ける、野田首相と蓮舫行政刷新相。 これらの結果については、「後発医薬品の推進のロードマップを...
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