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内部被曝量、子供と成人で減少幅に差

レポート 2011年11月11日 (金)  京正裕之(m3.com編集部)

11月6日の「現場からの医療改革推進協議会」主催の第6回シンポジウムで、南相馬市立総合病院で支援に当たっている東京大学医科学研究所の医師、坪倉正治氏が、南相馬市で実施している内部被曝量の検査結果について報告した。 南相馬市立総合病院を支援し、内部被曝検査などを担当している、東京大学医科学研究所の坪倉正治氏。 これまで検査を終えた約2900人の子供のうち、セシウム137が検出されたのは約1割にとどまり、大半は体重1キロ当たり10Bq以下と微量の値だった。さらに子供の方が成人よりも内部被曝量が減少するのが早い傾向にあること、食品の出荷制限規制の奏功が示唆されるという。一方で、検査結果を市民に個別具体的に説明していくことは「医師の診察と同じ」と必要性を語った。 坪倉氏によると、南相馬市のホールボディカウンターを用いた内部被曝量検査は7月から始まり、これまで約4500人の検査が終わっている。当初は「ホールボディカウンターの使用経験のある医師はゼロ。診療放射線技師もゼロで、どのように検査をすればいいのかが分からず、職員を対象にして練習をした」という。 子供の検査は8月から開始したが、9月中旬ごろ...