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「当直はもはや限界」「開業医の倒産も増えるだろう」◆Vol.7

医師調査 2011年9月13日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

◆救急医療の現状 勤務医の意見 ・ 小児救急は崩壊寸前である。コンビニ受診はいくら警鐘が発せられても改善する様子はなく、現場の医師は疲弊しきっている。近隣の24時間365日の小児救急を行っていた病院(小児科医師7人)が崩壊して小児救急を停止したが、近隣の病院への影響がほとんどなかった。要するに必要のない患者が病院を便利に使用していただけだったのだ。抜本的な改革をしないと小児科医師は疲弊し現場を離れてしまう(公立病院、卒後11~20年目)。 ・ 医師の勤務について患者の理解は進み、夜間の受診は減ったように思うが、医師不足・訴訟に対しての自己防衛のため地域の救急患者の受け入れ態勢は悪化した(民間病院、卒後11~20年目)。 ・ 2次救急医療機関にとって救急車からの要請を受ける病院が減っており、特定の病院にばかり救急が偏り、時間外緊急当直を担当する医師の疲弊を招いている。開業医・勤務医の偏在、人口過疎地域と人口過密地域の医療の偏在、専門科(内科や外科の志望者の減少)の偏在など、あらゆる問題が積み重なって、現在私の勤務地域である県の医療は危機に瀕している(民間病院、卒後11~20年目)。 ・ ...