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被ばくに不安な市民、汚染確認の受診者への対応

スペシャル企画 2011年3月16日 (水)  伊藤淳(m3.com編集部)

3月16日、日本医学放射線学会は、緊急被ばくの事態に対し、学会としての見解をQ&A;形式でまとめ、ホームページ上で公表した(詳しくはこちら)。その内容は主に「被ばくに不安がある市民からの電話相談への対応」、「被災者が汚染の有無の確認目的で直接受診した際の注意点」、「マスコミ等が発表しているモニタリング結果の見方」、「放射線防護剤(安定ヨウ素剤)を求められた場合の対応」、「妊娠中の母親への対応」。それぞれについて、学会の見解を簡単にまとめた。 被ばくに不安がある市民からの電話相談への対応 「現状では現場から遠く離れたところ(原発周囲半径20キロ圏外)の市民への健康被害はないこと、医師が個別健康相談に対応していると診療が停止する」ことを伝える必要があると指摘。どうしても不安であれば、放射線医学総合研究所、日本医学放射線学会のHPから相談者本人が連絡するように伝えるが、いずれも問い合わせが殺到しており、重大な相談事例を優先して解答していることを説明する。 被災者が汚染の有無の確認目的で直接受診した際の注意点 汚染計測を希望している場合はサーベイメータを用いた計測を実施し、表面汚染を確認する。...