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医師の長時間勤務、交代制の評価で解決可能か

レポート 2011年3月2日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の中央社会保険医療協議会総会が3月2日に開催され、「病院医療従事者の負担軽減(その1)」について議論した(資料は厚労省のホームページに掲載)。 中でも重点課題として上がったのが、長時間連続勤務への対応。同省保険局医療課長の鈴木康裕氏は、各種調査などを基に、勤務医の長時間労働や当直明けの勤務などが問題になっている現状を紹介、特に産婦人科、救急、外科などで厳しい状況が続いているとした。その上で、「特に、リスクが高い業務に長時間連続勤務を行うことについて、どう考えるか。まずはこれをきちんと把握し、それにどんな対応をすべきなのかを検討したい」と説明した。 具体的対応策として、(1)勤務が交替しても、主治医は変わらない「主治医制」で、夜勤後、十分な休息を確保する方法、(2)勤務の交替に伴い、主治医も代わる「グループ担当医制」で、勤務後の休暇を確保する方法――などがあるとした。(1)の「主治医制」の例としては聖マリア病院産科を、(2)の「グループ担当医制」として、藤沢市民病院小児科、徳島赤十字病院小児科を例示。それぞれメリット、デメリットがあるものの、例えば、藤沢市民病院では小児科医が1...